1泊2日のマーケティングカンファレンス「マーケターの集い 2Days Camp」ではToCビジネスを展開する事業会社(以下ブランド)と、彼らにツールや知見の提供、運用など様々な形で支援するToBビジネスの企業(以下パートナー)に出会いの場を提供しています。この記事ではよい実績に繋がった事例をご紹介します。オンラインコミュニティの導入、ユーザーからの意見をもとにした商品開発など、施策実施においてどうやって戦略を立てているのでしょうか。
カルビー株式会社(以下カルビー) マーケティング本部の永吉氏、パートナーとして支援しているコミューン株式会社(以下コミューン)BDR事業責任者の真殿氏にカラビナハート株式会社(以下カラビナハート)代表取締役の森がお話を伺いました。
協力者:
上記写真左から
コミューン株式会社(https://commune.co.jp/)
BDR事業責任者 真殿 晃輔 氏
カルビー株式会社(https://www.calbee.co.jp/)
マーケティング本部 素材スナック部 じゃがりこチーム 永吉 真衣 氏
カラビナハート(https://www.karabinaheart.com/)
代表取締役 森 洋平
業務内容について
森:本日はよろしくお願い致します!カルビー永吉さんの普段の担当領域を教えてください!
永吉:私はマーケティング本部のじゃがりこチームに所属しています。じゃがりこブランドに関わる商品企画、プロモーション、SNS運用など全般的に携わっています。商品企画を担当する割合が大きいですね。
森:永吉さんが新商品の企画からプロモーション施策まで行っているのですね。
永吉:そうですね、新商品の開発は、私1人ではなく、開発担当と2人1組で進めています。。その味が実現可能かどうか?商品コンセプトはどうするか?なども話し合って決めています。
森:ありがとうございます。なかなか広い領域を担当されていますね。Xの運用は当社も少しお手伝いをさせてもらっており、いつもありがとうございます。では次にコミューン真殿さんの普段の業務内容を教えてください!
真殿:永吉さんと初めてお話した時は、コミュニティサクセスプラットフォーム「Commune」の営業を担当していました。現在は、既存顧客に対して新しいソリューションの提案や、受注後のディレクションなどを行っています!
コミュニティ「じゃがりこ探検隊」について
森:今回どういった取り組みをされているのですか?
永吉:「じゃがりこ」を愛し、「じゃがりこ」について調べたり、発信したり、盛り上げたいと考えるファンのみなさま(通称「じゃがりっ子」)に、「じゃがりこ」をより好きになっていただき、未来の「じゃがりこ」を一緒に創ることを目的としてオンラインコミュニティ「じゃがりこ探検隊」を開設しました。入隊テストに合格し、選ばれた「じゃがりっ子」が入隊可能で、コミュニティ内ではSNSのように気軽に「じゃがりこ」について情報発信をしたり、限定イベントに参加したりすることができます。
森:コミュニティ発の商品企画などはありますか?
永吉:「じゃがりこ」は1995年に発売を開始し、2025年10月で発売30周年を迎えます。今までの感謝と、これからも期待してほしいという想いを込めて、「じゃがりこ国民投票」というファンと一緒に販売商品を決めるイベントを開催しました。
じゃがりこ国民投票についてはこちらから(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001404.000030525.html)
真殿:じゃがりこ探検隊のコミュニティ内でまず国民総選挙の候補になる12種類の味をユーザーと一緒に選定し、その後、HPとX(旧Twitter)でファンにアンケートを取りました。
永吉:投票の結果、「アスパラベーコン味」と「ベーコンバター醤油味」の2025年の発売が決定しました!
森:そうなんですね!その味は元から販売していた種類ですか?
永吉:「アスパラベーコン」は再販となりますが、「ベーコンバター醤油」はじゃがりこ探検隊のコミュニティ内から生まれた商品です。社内会議でも出てこなかった味なので、じゃがりっ子の皆さんのおかげです。
森:UGCから商品開発に生かした良い事例ですね。コミュニティ内のファンも販売された商品を手に取り、より愛着が湧くと思います。
コミュニティサクセスプラットフォーム「Commune」とは?
コミューン株式会社が提供するコミュニティサクセスプラットフォームです。 あらゆる組織とひとのコミュニケーションをなめらかにするコミュニティづくりを、立ち上げから活性化までトータルでサポートします。様々な業種・企業規模のお客様にご利用いただいています。
3分でわかるCommune(顧客向けコミュニティ)
(https://commune.co.jp/wp/commune_introduction)
3分でわかるCommune for Work(社内向けコミュニティ)
(https://commune.co.jp/wp/3_communeforwork/)
出会いのきっかけは「マーケターの集い」
森:今回の出会いのきっかけをお伺いしてもいいですか?
真殿:2023年1月に開催されたマーケターの集い2Days Camp U34です。その時、永吉さんが登壇されていました。違うテーブルだったのですが、懇親会で話しかけたことがきっかけです。
森:永吉さんに「じゃがりこ」のTikTok施策に関して登壇していただいた時ですね。コミューンからはイベントに何名で参加しましたか?
真殿:弊社からは2名で参加しました。とても活気があり楽しかったです!
森:U34の会は参加者を34歳以下に限定したイベントなので、一番フレッシュで活気がある会だと主催している私たちも思います!他のマーケターの集いイベントと比べても、コミュニケーションの密度や参加者の熱量が高いことが特徴ですね。次回は2025年3月14日に1Dayでの開催を予定しています。
最後の決め手は「じゃがりこ愛」
森:永吉さんに質問です。コミューンに決めた決め手はなんですか?
永吉:やはり、真殿さんからすごい「じゃがりこ」愛を感じたことが一番の決め手でした。コミュニティサイトを運営していく上で、ファンと一緒になって同じ目線で「私ならこうしたいです!」と盛り上げていただける方だなと感じました。
真殿:コロナでホテル隔離になった時に、限られたお菓子の持ち込み枠を「じゃがりこ」でいっぱいにするぐらい好きです。笑
森:好きって気持ちは本当に大切ですよね。思いが入ることでプロダクトの質も上がると思います。真殿さんの熱い思いが永吉さんに伝わったからできたことですね。
森:パートナー企業と一緒に仕事をする上で大切なことってありますか?
永吉:先ほどの話にも繋がるのですが、商品への熱意と愛情が大切だと思います。特に「じゃがりこ」は多くのファンがいる商品です。それに負けないぐらいの気持ちを持っている方と共創していきたいです。
最後にどんな人にマーケターの集いを勧めたいですか?
永吉:私はアイデアに煮詰まっていた時期に参加しました。コンテンツはもちろんマーケティングに従事する様々な方との交流は刺激的でした。普段の担当業務とは違った方との交流は新しい知見にもつながるのでマーケターの集いはとてもよかったです。
真殿:マーケターの集いは参加者同士の交流も多く、人と人の関係性を築きやすいイベントだと思います。ぜひパートナーで参加される方は自然体でじっくり深い話ができる人が参加した方がいいと感じました。
森:本日はありがとうございました。マーケターの集いでは立場に関わらず、参加者が中心で会の雰囲気を作ってくれています。名刺交換した後のメールの一斉送信なども推奨しておらず、ちゃんと個人対個人で仲良くなっていただけるような場を作っています。
森:マーケターの集い2Days Campをしっかりと開催し、より多くの「Connect」の機会を創出し、次のビジネスや人間関係が生まれ、参加して頂いた人がより活躍出来るように、頑張って行こうと思います!
マーケターの集いとは?
マーケター同士が自主的にコミュニケーションを取れる場として 2017年2月に「マーケターの会」を立ち上げました。各社の成功事例や失敗事例、ノウハウを共有し合いお互いのマーケティングスキルを磨ける会となっています。大手広告主を中心に約1000人(2024年12月現在)のコミュニティへと成長しました。SNS内での情報交換をはじめ、隔月での無料の勉強会を開催しております。
マーケターの集いについてはこちらから(https://www.karabinaheart.com/community/)
マーケターの集い2Days Campとは?
最新情報のインプットとブランドとパートナーの出会いの場である1泊2日のカンファレンスイベントです。
2024年9月には金沢で6回目の開催いたしました。
東京から少し離れた場所で開催することで、日常業務から離れ集中して頂ける環境での開催です。
数多くのセッションだけではなくグループディスカッションもあり、インプットとアウトプットの両方を自然に出来る場で、参加者同士がConnectしていただけます。
マーケターの集い2Days Campについてはこちらから(https://www.marketer-no-tsudoi.com/)