新型コロナによる影響が薄らぎ、2023年ごろからマーケティングセミナーやカンファレンスはオンライン開催から再びオフラインの場へ戻ってきました。
そんな中で1泊2日のマーケティングカンファレンス「マーケターの集い 2Days Camp」でToCビジネスを展開する事業会社(以下ブランド)と、彼らにツールや知見の提供、運用など様々な形で支援するToBビジネスの企業(以下パートナー)が出会い、よい実績に繋がった事例をご紹介します。CDPの導入、戦略設計から施策実施においてどうやって成功に結びつけたのでしょうか。
アサヒグループ食品株式会社(以下アサヒグループ食品) 企画本部 長期戦略推進室の畠氏、石渡氏、パートナーとして支援している株式会社KIYONO(以下KIYONO)の代表取締役清野氏、立野氏、平田氏にカラビナハート株式会社(以下カラビナハート)代表取締役の森がお話を伺いました。
協力者:上記写真左から
アサヒグループ食品(https://www.asahi-gf.co.jp/)企画本部 長期戦略推進室 担当副部長 畠 徳望博,企画本部 長期戦略推進室 担当課長 石渡 寛基
KIYONO (https://www.kiyono-co.jp/)代表取締役 清野 賢一,マーケティングエンジニア 平田 佳樹,DXコンサルユニット アカウントディレクター 立野 勝士
写真外
カラビナハート(https://www.karabinaheart.com/)代表取締役 森 洋平
出会いのきっかけは?
森:本日はよろしくお願いいたします。アサヒグループ食品のオフィスにお邪魔してインタビューさせていただきます。あまりかしこまった記事ではないので肩の力を抜いてぜひ進めていければと思います!
出会いはどういった形なんでしょうか?
清野:私とアサヒグループ食品の畠さんがマーケターの集い2Days Campで出会ったことがきっかけですね。
畠:そうですね、それが出会いでしたね!懇親会で酔っ払ってて記憶ないですけど(笑)
清野:夜の懇親会で畠さんと意気投合しましたよね(笑)、結果このような取り組みができて本当に良かったです。
森:あの日はブランド、パートナー関係なくみんな楽しそうでしたね(笑)
清野:確かマーケターの集いの夜の懇親会で畠さんと話してて、実は同い年だったっていう共通点で盛り上がりましたよね。まあ次の日電話したら忘れられてましたが(笑)
畠:はい、完全に忘れてましたね、、、電話かかってきて誰や!?ってなりました(笑)
清野:前日まであんなに親友っていってたのに、、、、、(笑)。そこからちゃんと後日メールでアポイントとって商談の流れになりました。
畠氏と清野氏の出会いの場となったマーケターの集い2022の様子
森:まあそういうこともありますよね(笑)。イベントの参加者同士で一気に仲良くなれることはマーケターの集いの良い部分ですよね。その後、しっかりと商談まで繋げるのは、さすがです。
畠:KIYONOさんのことが最初どんな会社かもわかっていなかったので、最初の商談で事業内容について色々お伺いしました。金額が適正だったので、試しに短めの期間で契約しました。立野さんはハートをとても感じましたね、平田さんは頼れるスーパーマンです。今は石渡がフロントに立ってKIYONOさんと取り組みしてるんですけどもう足繋がってるぐらい二人三脚でやってます。
森:立野さんが営業担当で、平田さんが技術周りを担当してるんですね。
畠:私たちは技術面のスキルが足りていなかったのでとても助かってます。顧客データの利活用というのが私たちのやりたいことの主軸にあってそこの部分をKIYONOさんにやってもらってます。
森:提案した時、どこを意識して提案しましたか?
清野:んー、「何かを買って欲しい」ではなく「こういうことをやっているのですが何か刺さりますか?」と質問した時に、畠さんからお話を聞いてこれは当てはまりそうだなと思いました。
森:畠さんはこの話を覚えていますか?
畠:覚えてますよ。費用面などは工夫していくべきだなと考えていました。そこでKIYONOさんにまずはミニマムからお願いしました。
顧客理解を深められた取り組みに
森:ちなみにどういった内容だったんですか?
立野:最初はデータの利活用についてどこをどう生かしていくのか要件定義から始めました。その後、わこちゃんアプリのリリースに伴い、このデータを利用しているお母さんたちにデータから得られた知見をどう利活用していこうかというところの相談を進めさせていただきました。
平田:色々やったんですけど、例えばアプリの中で、お母さんがどのような使い方をしているのかの共通認識を持つためのダッシュボードを作成しました。
わこちゃんアプリとは?
「わこちゃんアプリ」は、日々忙しい中で育児に向き合うママ・パパのための育児支援アプリです。
◆栄養士との無料相談予約
◆日々の育児記録
◆月齢に合った離乳食レシピ
◆食べた食材をリストで表示
◆育児の疑問にお答えするコンテンツ
◆赤ちゃんの情報を家族で共有など、このアプリ1つで簡単便利に育児体験をサポートします。
(参考・引用元:https://www.asahi-gf.co.jp/company/newsrelease/2022/1220/)
畠:ダッシュボードでユーザーの行動が見れるようになった時は結構感動しましたね。普通は棒グラフとかでデータを見れるだけでいいと思うんですけど、平田さん遊び心もすごくてアイコンとか画面の端にキャラクターのわこちゃんを入れてくれてるんですよ。愛情を感じますよね。
平田:ありがとうございます。ちょっと恥ずかしいですね(笑) アプリを日常的に使ってくれるロイヤルユーザーを深掘りしていくことでよりユーザー理解に生かせるようになりました。
石渡:アサヒグループ食品としてユーザーとどのように接点を持っていくのか、大きなDXカテゴリの中でまずはわこちゃんアプリを成功させる必要がありました。戦略とオペレーションの中で、オペレーションの割合が大きい時期にKIYONOさんに入っていただいて、ここまで私たちのやりたいことにドンピシャでレベル高く答えてくれたのは本当にありがたかったです。行動が全て早いんですよね。
畠:弊社の血が入ってるんじゃないかというぐらいの距離感で仕事してます。
石渡:うちのCDPの中に平田さん住んでるんじゃないかというぐらいでやってます。
誰と仕事をしたいかが重要
森:KIYONOさんには色々相談しやすいですか?
石渡:そうですね、立野さんと平田さんは特に相談しやすいです。
畠:やっぱり人ですよ。始まりはお酒の席ですがお2人が担当してくださってるからこそ1年半以上続いてると思います。誠実なところいいですね
森:誠実なところは営業の原則かもしれないですね。
畠:相手のことを調べないまま自社サービスを推してくる人もいらっしゃいますが、お互いに時間の無駄になる可能性が高いので、ちゃんと調べてから連絡してもらえると嬉しいですね。熱意も感じるし、的を得たディスカッションができるのかなと思います。
清野:私たちも発注することがあるんですけど、話の食い違いはよくおきますね。SNSなどで困り事を投稿すると全然違う内容の提案をいただいたり、ちょっと後悔しますよね(笑)
森:そうですよね(笑)、マーケターの集いでは立場に関わらず、参加者が中心で会の雰囲気を作ってくれています。名刺交換した後のメールの一斉送信なども推奨しておらず、ちゃんと個人対個人で仲良くなっていただけるような場を作っています。森:本日はお忙しい中お時間を取って頂き、本当にありがとうございました。アサヒグループ食品が持っていた課題をタイミング良くヒアリングし、飲みの席からのConnectを翌日土曜日にすぐに連絡して行動に移された清野さん。そして、ちゃんと対応して、商談を設定し持っている課題を共有し、費用面・品質面でも以前の会社さんよりもパフォーマンスを出してくれている会社をうまく見つけたアサヒ食品グループさん。両社の縁が繋がり実際のビジネスになっている現場を拝見し、しっかりとConnectされている場面を目の当たりにできたことは感動でした!
マーケターの集い2Days Campを引き続きしっかりと開催し、より多くの『Conect』が生まれるようにして行こうと思います!
マーケターの集いとは?
マーケター同士が自主的にコミュニケーションを取れる場として 2017年2月に「マーケターの会」を立ち上げました。各社の成功事例や失敗事例、ノウハウを共有し合いお互いのマーケティングスキルを磨ける会となっています。大手広告主を中心に約970人(2024年5月現在)のコミュニティへと成長しました。SNS内での情報交換をはじめ、隔月での無料の勉強会を開催しております。
マーケターの集いについてはこちらから
マーケターの集い2Days Campとは?
最新情報のインプットとブランドとパートナーの出会いの場である1泊2日のカンファレンスイベントです。
2024年9月には金沢で6回目の開催を予定しています。
東京から少し離れた場所で開催することで、日常業務から離れ集中して頂ける環境での開催です。
数多くのセッションだけではなくグループディスカッションもあり、インプットとアウトプットの両方を自然に出来る場で、参加者同士がConnectしていただけます。
マーケターの集い2Days Campについてはこちらから